• TEL: (0823)25-5015
  • 助成金情報・人事労務に関する情報を社会保険労務士が徹底解説
「経営管理者にとって、明日の経営管理者の育成に期待されることは、彼ら自身の士気、ビジョン、仕事ぶりによって重要な意味を持つ。人に教えることほど、勉強になることはない。人の成長の助けになろうとすることほど自らの成長になることはない。それどころか、人の成長のために働かないかぎり、自ら成長することはない。経営管理者が自らに対する要求の水準を高めることができるのも、人を成長させようとする努力を通じてである。
 あらゆる職業において最高の仕事をする人たちとは、自らが訓練し育成した者たちを、あとに残す最も誇るべき記念碑と見る人たちである。」

P.F.ドラッカー 訳:上田惇生 (2006)『現代の経営(上)』ダイヤモンド社 

 自らの成果と、部下の育成などの責任を負う、プレイングマネジャーや中間管理職は、最初はこの問題に直面することが多いと思います。それはやはり、プレーヤーとしての自分と、活躍した部下を同じ土俵で見てしまうことにジレンマを感じてしまうところにあると思われます。それは会社の評価制度がどのように設計されているか、また、会社の風土にもよるところが大きいと思われます。個人個人の能力は高いに越したことに違いはありませんが、チームとして、個人が持つ能力を乗算的に伸ばすことが、中間管理職、特に中小企業では必要となってきます。大企業と違い、中小企業では、ヒト・モノ・カネの経営資源が限られているため、より効率的にそれらを活用しようとすれば、必然的に自分がプレーヤーのままでいるより、部下や後輩を育成し、自分の仕事は任せ、自分はより成果を求められる仕事を行う、といったことが求められます。意識の変革も必要であり、会社の評価制度の変革ももしかしたら必要かもしれません。大企業では制度を変えることは難しいですが、中小企業では、自分が変えていく気持ちも必要となってくるかもしれません。このドラッカーの言葉は、プレイングマネジャーにとっては非常に示唆に富んだ言葉だと思います。